絵心ゼロでも3秒!ボールペン1本で失敗しない「ゆるかわ猫」の描き方【手帳デコ】
「せっかく買った可愛い手帳、ちょこっとイラストを描いてみたいけど、失敗して汚すのが怖い…」
そんなふうにペンを握るのをためらってしまった経験、ありませんか?
実は、絵が苦手な人がイラストで失敗してしまう原因の9割は、才能ではなく「描く順番」にあります。
動画を見る必要も、高い画材を買い揃える必要もありません。
今日お伝えするのは、「中心から描く」というたった一つのコツさえ掴めば、誰でも3秒で「ゆるかわ猫」が描けるようになる魔法のメソッドです。
今日の手帳タイムがもっと楽しくなる、ボールペン1本でできる小さな魔法を、あなたにお届けします。
なぜ「輪郭」から描くと失敗するのか?脱・デッサンの呪縛
いきなりですが、猫を描こうとしたとき、最初に「丸い輪郭」から描いていませんか?
そして、その丸の中に目や鼻を描き入れようとして、「あれ?目が離れすぎた」「福笑いみたいになった…」と落ち込んだ経験はないでしょうか。
真っ白な手帳の紙に、震える手で輪郭を描き、バランスが崩れて消しゴムでゴシゴシ…。結局、紙が汚れてしまい、やる気まで消えてしまったという話はよく聞かれます。
でも、安心してください。それはあなたが不器用だからではありません。
「輪郭線」と「中心(目と鼻)」を描く順序が逆だっただけなのです。
学校の美術の授業では、最初に全体の形(輪郭)をとる「デッサン」を習います。しかし、修正が効かないボールペン一発書きの世界において、「輪郭線」を先に描くことは、失敗のリスクを最大化させる行為です。最初に描いた輪郭という「枠」の中に、中身を無理やり詰め込もうとするから、バランスが崩壊してしまうのです。
✍️ イラスト成功の鍵は「描く順序」
手帳にボールペンで描くときは、「輪郭」を一番最後に回してください。
輪郭線は顔の大きさを決定してしまう「制限」です。制限を先に作らず、中身(目と鼻)から広げていくことで、ボールペン一発書きでも失敗する確率は劇的に下がります。この発想の転換が、あなたの手帳デコを成功させる第一歩です。
3秒で完結!「中心から外へ」描く魔法の3ステップ
では、具体的にどう描けばいいのでしょうか?
答えはシンプルです。「中心(目と鼻)」を起点にし、外側に向かって「輪郭線」を広げていくのです。
この「中心から描くメソッド」を使えば、バランス感覚に自信がない方でも、驚くほど簡単に整った猫が描けるようになります。手順はたったの3ステップ。慣れれば3秒で描けますよ。
失敗知らず!ゆるかわ猫の描き方 3ステップ
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Step 1: 「目と鼻」を逆三角形に描く(中心)
まず、紙の中心に「点(目)」を2つ打ち、その間に小さな「逆三角形(鼻)」を描きます。これが顔の「中心」となり、全体のバランスを決めるアンカー(錨)の役割を果たします。この時点でバランスが崩れることはまずありません。 -
Step 2: 「耳」の位置を点で打つ(ガイド)
次に、いきなり耳を描くのではなく、耳の「先端」が来てほしい場所に、ちょんちょんと点を打ちます。この点は、あとで「輪郭線」を描くときのガイドラインになります。 -
Step 3: ふんわりと「おまんじゅう型」に輪郭をつなぐ
最後に、Step 2で打った点と、Step 1の顔を包み込むように、ふんわりと線をつなぎます。このとき、きれいな真円を描こうとする必要はありません。猫は少し潰れた「おまんじゅう型」のほうが、愛嬌があって可愛く見えるからです。
いかがですか?中身から先に描いているので、「輪郭からはみ出す」という失敗が物理的に起こり得ないのです。
線が歪んでも大丈夫!失敗を「味」に変えるリカバリー術
「でも、線を引くときに手が震えて歪んでしまったら…?」
そんな不安があるかもしれません。
ここで大切なことをお伝えします。手帳イラストにおいて、「失敗した線」は、消すべきミスではなく、「リカバリー術」によって「味」に転換できる素材です。
間違えた線をそのままにせず、ちょっとした工夫で「わざとそう描いた」ように見せることができます。
失敗を「味」に変える!魔法のリカバリー実例集
| ケース | 失敗の状態 | リカバリー術 |
|---|---|---|
| 線が二重になった | 輪郭線がズレて二重になってしまった状態。 | 線をさらに重ねてギザギザにし、「長毛種の猫」に変身させる。 |
| 輪郭が大きすぎた | 顔に対して輪郭が大きすぎて、余白が目立つ状態。 | 首元に「マフラー」や「リボン」を描き足し、余白を埋めてバランスをとる。 |
| 顔が歪んだ | 目や鼻の位置がズレて、変な顔になった状態。 | 周囲に「?」マークや「♪」を描き足し、首をかしげているポーズに見せる。 |
「ボールペン」のインクは消せませんが、その分、アイデア次第でいくらでも「リカバリー術」を使って楽しい絵に変えることができます。失敗を恐れず、歪みさえも愛してあげてください。
よくある質問(FAQ)
ここでは、ワークショップなどでよくいただく質問にお答えします。
Q. どんなボールペンがおすすめですか?
A. ゲルインクの0.38mm〜0.5mmがおすすめです。
油性ボールペンよりもインクの出が良いゲルインクボールペン(例:ゼブラの『サラサクリップ』やパイロットの『ジュースアップ』など)は、軽い力でさらさら描けるため、線が震えにくいです。太さは、手帳の罫線に馴染みやすい0.38mmか0.5mmが使いやすいでしょう。
Q. 全身を描くのは難しそうですが…?
A. まずは顔だけでOK!慣れたら「台形」を足してみましょう。
最初は顔だけで十分可愛いです。もし全身を描きたくなったら、顔の下にプリンのような「台形」を描き足してみてください。それだけで、ちょこんと座っている猫になります。足やしっぽは、台形の中に線を入れるだけで表現できますよ。
まとめ:あなたの描く猫は、世界に一匹だけの相棒
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「絵心がないから描けない」のではなく、「描く順番を知らなかっただけ」。そう思っていただけたなら、これほど嬉しいことはありません。
- 輪郭から描かない(目と鼻から描く)
- きれいな丸を目指さない(おまんじゅう型でOK)
- 失敗したら模様やポーズに変える
この3つさえ覚えておけば、もう手帳の前で手が止まることはありません。
多少線が歪んでいても、バランスが崩れていても、それは失敗ではなく、あなたが描いた猫だけの「個性」です。
さあ、今日の手帳の空きスペースに、さっそく一匹描いてみませんか?あなたの手帳タイムが、もっと癒やしの時間になりますように。
[参考文献]
- 簡単!カラーペンとボールペンで描くネコちゃんイラスト – ジトエスタジオ (note)
- ネコちゃんダイアリーを描いてみた – 和気文具
