猫プリンが揺れない・崩れる人へ。失敗率0%の「黄金比レシピ」と型外し術
SNSで流れてくる、あの「ぷるんぷるん」と揺れる可愛い猫プリン。
「私もあんな風に揺らしたい!」と思って作ってみたものの、型から出す瞬間に首がポロリと折れてしまったり、逆にカチカチに固まって全然揺れなかったりした経験はありませんか?
せっかく材料を揃えて作ったのに、失敗してしまうと本当に悲しいですよね。その気持ち、痛いほど分かります。
でも、安心してください。あなたの猫プリンが失敗してしまうのは、あなたが不器用だからではありません。「ゼラチン濃度2%」という黄金比と、「遠心力」を使った正しい型外し術を知らなかっただけなのです。
この記事では、市販のゼラチンをそのまま使うのではなく、1g単位で調整した「コネコカップ専用・失敗知らずの黄金レシピ」を公開します。今日からあなたも、お店レベルの「ぷるぷる」を自宅で再現できるようになりますよ。
なぜあなたの猫プリンは「揺れない」のか?失敗の2大原因
「レシピ通りに作ったのに、型から出す時に首がもげた…」
「冷蔵庫でしっかり冷やしたのに、出してみたらただの牛乳寒天みたいに固かった…」
あの絶望感、私も何度も味わいました。最初の3回くらいは、崩れた猫プリンを前に冷蔵庫の前で泣きそうになったものです。
失敗の原因は、あなたの技術不足ではありません。「レシピの選び方(ゼラチン量)」と「型の特性理解不足」という、たった2つのポイントにあるのです。
多くのレシピサイトでは「失敗しないように」と、ゼラチンを多めに設定しています。しかし、ゼラチンが多すぎると、猫プリンは確実に固くなりますが、その代償として「揺れ」を失います。 逆に、揺れを求めてゼラチンを減らしすぎると、今度は自重に耐えきれず、型から出した瞬間に崩壊してしまうのです。
ゼラチン濃度による仕上がりの違い
| 濃度 | 仕上がり | 状態 |
|---|---|---|
| 1.5%以下 | 崩壊しやすい | 自立できない、首が折れる |
| 2.0%(黄金比) | ぷるぷる | 揺れと自立の奇跡のバランス |
| 2.5%以上 | カチカチ | 揺れない、ただの牛乳ゼリー |
黄金比は「液体200mlにゼラチン4g」。究極のぷるぷるレシピ
ここからは、試行錯誤の末にたどり着いた、絶対に失敗しない黄金比レシピを解説します。
結論から言います。理想の揺れを実現するゼラチン濃度は「2%」です。 これは、液体200mlに対してゼラチン4gという比率になります。
なぜ「5g」ではなく「4g」なのか?
スーパーで売っている個包装の粉ゼラチンは、多くが「1袋5g」入りです。そのため、多くのレシピは「牛乳200〜250mlにゼラチン1袋(5g)」を使うように書かれています。
しかし、この場合、濃度は「2.5%」となり、ゼリーとしては扱いやすいのですが、猫プリン特有の「ぷるんぷるん」とした揺れを表現するには硬すぎます。
私が推奨するゼラチン濃度2%(4g)は、猫プリンが自立できるギリギリの強度を保ちつつ、最大限に揺れることができる「スイートスポット」なのです。
黄金比猫プリンの材料と手順(1匹分)
材料に生クリームを入れる理由は、味のためだけでなく、脂肪分が型とプリンの間で潤滑油のような機能を果たし、型離れを劇的に良くしてくれるからです。
| 項目 | 分量 |
|---|---|
| 牛乳 | 150ml |
| 生クリーム(または調整豆乳) | 50ml |
| 砂糖 | 大さじ2 |
| 粉ゼラチン | 4g(小さじ1強) ※ここ重要! |
| バニラエッセンス | 数滴 |
手順
- ゼラチンを水(大さじ1)でふやかす。
- 鍋に牛乳・生クリーム・砂糖を入れ、沸騰直前まで温めて砂糖を溶かす。
- 火を止め、①のゼラチンを入れて完全に溶かす。
- 濾し器で濾しながら型に流し入れ、冷蔵庫で4時間以上冷やす。
【アドバイス】
【結論】: 市販のゼラチン(5g入り)を使う場合でも、必ず計量スプーンやスケールで「4g」を計って使ってください。
なぜなら、この「たった1gの差」が、感動的な揺れを生むか、ただの固い塊になるかの運命を分けるからです。残った1gはもったいないと感じるかもしれませんが、最高の体験のためには必要な投資だと割り切りましょう。
ここが最難関!コネコカップから「ツルッ」と出す3ステップ
レシピ通りに作ってしっかり冷やし固めたら、いよいよ最大の難関「型外し」です。ここで焦ると、全てが水の泡になります。
コネコカップは硬いプラスチック製のため、シリコン型のように後ろから押し出すことはできません。 ここで「遠心力」を使いましょう。
失敗しない!コネコカップ型外し術
- ステップ1:縁(ふち)押しで空気を入れる
冷蔵庫から出したコネコカップの、プリンと型の境目(縁の部分)を、指の腹で優しく内側に押していきます。一周ぐるりと押して、プリンと型の間にわずかな隙間を作り、そこから空気を送り込み、真空状態を解除します。 - ステップ2:お皿を被せて回転させる
コネコカップの上に、盛り付け用のお皿を裏返しにして被せます。お皿と型を両手でしっかり押さえたまま、くるっとひっくり返します。 - ステップ3:遠心力で「ブンッ」と振る(最重要!)
お皿と型をしっかり密着させたまま、縦に「ブンッ」と一度強く振ってください。 この遠心力によって、プリンが型の底から剥がれ、「ボフッ」という音と共にお皿に着地します。
顔パーツで失敗しない!滲まないチョコペンの描き方
無事に型から出せたら、最後は顔を描いて命を吹き込みます。プリンの表面は水分を含んでいるため、油分であるチョコペンは滑りやすく、また時間が経つと滲みやすいので注意が必要です。
成功のコツは2つあります。
- 水分を拭き取る: 顔を描く部分だけ、キッチンペーパーの角でそっと触れて、表面の水分を吸い取ります。
- 黒ゴマを活用する: 目と鼻には「黒ゴマ」を使うのがおすすめです。チョコペンのように滲む心配がなく、位置の微調整も簡単です。ピンセットを使って乗せると綺麗に仕上がりますよ。
よくある質問(FAQ)
Q. 100均の型でも作れますか?
A. 作ることはできますが、あの「揺れ」はコネコカップならではです。
100均のプリン型やシリコン型でも、同じレシピで美味しいプリンは作れます。ただ、コネコカップ特有の「縦長で丸みのあるフォルム」が、あの独特な揺れを生み出しています。SNSで見るような動きを再現したいなら、やはりコネコカップ(Koneko Cup)の使用をおすすめします。
Q. ゼラチンがダマになってしまいます。
A. ふやかす温度と混ぜ方がポイントです。
粉ゼラチンは必ず冷水に振り入れてふやかしてください(逆にお湯に入れるとダマになります)。また、牛乳液に加えるときは、液が沸騰していない状態(60〜70度くらい)で入れるのがベストです。沸騰した液に入れると、ゼラチンの固まる力が弱まってしまうことがあるので注意してくださいね。
まとめ:今週末、ぷるぷるの猫ちゃんを作ってSNSでシェアしよう!
いかがでしたか?
難しそうに見える猫プリン作りも、「ゼラチン4g(2%)」という黄金比と、「遠心力」を使った型外しさえマスターすれば、誰でも失敗なく作ることができます。
- 液体200mlに対してゼラチンは4g(2%)を守る。
- 生クリームを加えて型離れを良くする。
- 型外しは「縁押し」+「遠心力」で攻略する。
この3つのポイントを押さえれば、あなたのキッチンにも、ぷるんぷるんと揺れる可愛い猫ちゃんが誕生します。
自分で作った猫プリンが揺れる姿は、本当に癒やされますよ。ぜひ今週末、チャレンジしてみてくださいね!そして、可愛く揺れる動画が撮れたら、ぜひSNSでシェアしてください。
参考文献
- 粉ゼラチンに合わせるベストな水分量とは?ゼリーで大検証 – macaroni, 2021
- cotta (コッタ) 製菓材料・ラッピングの通販 – cotta
