猫の初めての発情期｜専門家が教える不安な夜の応急処置リスト
愛猫の今まで聞いたことのない鳴き声、眠れない夜、本当に心配ですよね。その不安な気持ちはよく理解できます。
でも、落ち着いてください。その行動は病気ではなく、多くの場合、猫が大人になった証である「発情期」のサインです。
この記事は、そんな不安な夜を乗り切るための「緊急の応急処置リスト」です。ネットの危険な迷信を避け、今すぐできる安全な方法だけを厳選しました。
読み終える頃には、やるべきことが明確になり、少し安心して愛猫に向き合えるはずです。
目次
もしかして病気？まず確認したい、発情期の3大サイン
「なんだか苦しそう…」「どこか痛いのでは？」、そう感じますよね。飼い主さんから最もよく受ける質問の一つです。しかし、これからご紹介する行動が見られる場合、それは多くが発情期特有のサインであり、痛みによるものではない可能性が高いです。
愛猫の様子が、以下のチェックリストに当てはまるか確認してみてください。
- いつもと違う、大きくて特徴的な鳴き声
普段の「ニャーン」とは違う、赤ちゃんが泣くような、あるいは何かを訴えかけるような、大きくて長い鳴き声を出し続けていませんか？これはオス猫に自分の存在を知らせるための行動です。 - 体を床や家具、あなたの足にすりつける
体をくねらせるように、床や家具、飼い主さんの足などに体を激しくこすりつけていませんか？これは自分の匂いをつけるためのマーキング行動の一種です。 - お尻を高く持ち上げるポーズ（ロードシス姿勢）
背中をなでた時などに、前足を低くしてお尻だけを高く持ち上げる特徴的なポーズをしませんか？この「ロードシス」と呼ばれる姿勢は、交尾を受け入れる準備ができたメス猫だけが見せる、非常に分かりやすいサインです。
これらのサインは、子宮蓄膿症のような病気のサインとは異なります。 もし、食欲が全くない、ぐったりしている、陰部から膿が出ているといった他の症状が見られる場合は、すぐに動物病院へ連絡してください。しかし、上記の3つのサインが中心であれば、まずは発情期を疑い、落ち着いて次のステップに進みましょう。
今夜、愛猫のためにできる応急処置リスト4選
発情期のサインだと分かっても、その行動がすぐに収まるわけではありません。ここでは、今夜からすぐに実践できる安全な応急処置を、その理由と共にご紹介します。これらの対処法の目的は、猫の本能的な欲求から気をそらし、ストレスを軽減することです。
- 【DO】おもちゃで少し長めに遊ぶ
- 【WHY】 体力を消耗させることで、欲求から意識をそらし、夜鳴きを軽減させる効果が期待できます。猫じゃらしなどで狩りの本能を満たしてあげることがポイントです。
- 【DO】窓やカーテンを閉めて、外の気配を遮断する
- 【WHY】 発情中のメス猫は非常に敏感です。窓の外に見えるオス猫の姿や、その鳴き声、匂いが強い刺激となり、問題行動を助長させることがあります。外部からの刺激を遮断し、静かで安心できる環境を作ってあげましょう。
- 【DO】トイレを常に清潔に保つ
- 【WHY】 発情中は、普段はしない場所でおしっこをしてしまう「スプレー行動」が見られることがあります。トイレが汚れていると、その可能性がさらに高まります。トイレを常に清潔に保つことで、猫のストレスを減らし、